ダンパーの制震性能を実力性能通り発揮する新たな形状構造の木造住宅専用油圧式制震装置開発

経営革新計画の概要

当社は複数の公的機関で動的試験および振動台実験を実施し、地震エネルギーを吸収することで建物の変形を軽減しながら建物本来の耐震性能を守り、さらに余震をも吸収し続け、高い減衰効果を持続するオイル粘性抵抗を利用した木造住宅専用単筒型油圧式制震装置「Jダンパー」などを開発し販売している。
今回の経営革新では、地震による木造フレームの変形を剛性で抑える耐力面材や、筋交いの負荷を低減しながら躯体損傷を免れ、ダンパーの制震性能（減衰力）を実力性能通り発揮する新たな形状構造の木造住宅専用油圧式制震装置の開発に取り組む。ダンパー本体に相対変位する梁と平行となるよう、ダンパーを内蔵するユニットを接続するとともに、ダンパー本体と軸方向に相対変化するよう頂角部を加工した二等辺三角形型鉄製脚の底角部を土台に固定することで、たわむ柱に依存せず、ダンパー本来の制震性能（減衰力）を実力性能通り発揮させる。特許の方も出願済みである。
適正な減衰力を発揮するための動的試験などの製品研究を重ね、「高品質」「短納期」「量産化」を目的に従来外注委託していた設計と製造を内製化するとともに、ホームページによる情報発信、展示会への出展のほか自社営業活動を強化することで、当社の経営革新を達成する。