ダイヤモンド砥石製造におけるマスカスタマイゼーションと自動化・省人化の取組

経営革新計画の概要

当社は、国内に約30社あるダイヤモンド砥石メーカーの中で最小規模の1社であるが、大手ダイヤモンド砥石メーカーと対等に競争するため、市場を工具研削に特化し、工具加工に最適なダイヤモンド砥石を製造・販売している。
今回の経営革新では、新たな生産方法として、ダイヤモンド砥石製造におけるマスカスタマイゼーションを図るとともに、製造工程の変更・協働ロボット導入により自動化・省人化に取り組む。製造管理システムの分析から台金の種類によって共通仕様とし、ある程度まとまった数量で同じ形状の台金を予め製造し、準備することで短納期、コスト削減を達成させる。さらに、取引先には共通仕様でも求めるニーズを満たしつつ、上記メリットがあることを説明し本事業の提案を行っていく。また、台金の製造をCNC旋盤とマニシングセンターによる2工程での生産方法から、ミル付きCNC旋盤を新たに設備することで1工程の生産方法とする。また、共働ロボットも新たに導入することで、CNC旋盤が空いた夜間の時間、または休日にレディーメイド（共通仕様の）台金の量産を無人で行う。本取り組みにより、従業員の稼働を増やすことなく工場の生産性を上げ、会社の売上および収益の改善を図り当社の経営革新を達成する。