ブランド古物の自動仕入れツール開発による生産性向上と業容の拡大

経営革新計画の概要

当社は令和3年創業、同5年法人成の古物販売業者である。高級ブランド品を対象に、古物オークションで商品を仕入れ、インターネットを通して卸売り(モノバンク等)や小売り(メルカリ等)を行っている。総じて、本事業におけるKSF（重要成功要因）は仕入業務にあるため、当社では販売実績や各オークションサイトのデータを分析し、ブランド、商品名、状態ごとに目安仕入金額を詳細に設定。これまで9万件以上入札してきた経験に基づき、日々データ分析と更新を繰り返している。しかし、仕入れ業務は従業員にノウハウを公開できないことから代表がひとりで担当している。今後、リユース・リサイクルの市場規模は令和12年には4兆円に拡大していくと予測されていることから（出典：リサイクル通信）、仕入作業の生産性向上により仕入れ量を増加させ旺盛な需要に応えるべく、今回の経営革新計画では、仕入の自動化ツール開発による生産性向上と業容の拡大に取り組む。①仕入先サイトから出品情報（ブランド、商品名、状態ランク）をWEBスクレーピング※によって自動抽出。（※WEBスクレーピングとは画面に表示される情報をプログラムで評価し、必要な情報を得ること）② 抽出した情報と予め作成したデータベースを比較し、条件が合致する出品をお気に入り登録する。③代表者がお気に入り登録内容を確認しオークションで入札する、といったプロセスに改善。本ツール導入により、仕入時間は現在の4時間／日から30分／日（1/8）にまで削減が見込め、仕入数を現在の100〜120商品／月から400〜480件／月へと4倍に増加させることを目指す。また、海外オークションへの進出や在庫・販売管理ツール開発にも当該ノウハウを展開。更なる業務効率化と業容拡大に挑戦する。本取り組みにより、更なる売上・利益向上を図り当社の経営革新を達成する。