株式会社山十佐野製作所
プラント現物を元に設計データを作成するリバースエンジニアリングの開始
経営革新計画の概要
当社は昭和37年に創業し、ベンディングロールでロール曲げ加工を行い一貫して製缶関係のニーズに応えてきた。一般的には板厚25mm程度が限界であるが、当社は国内に1台しかない設備を保有しており板厚75mmまでロール曲げ加工が可能である。社長は、米国の大学院でコンピュータサイエンスを専攻しシステム関係の仕事をした経歴を持ち、職人技の経験が重視されるベンディングロールの作業を数値化しNC制御の実現や後処理の手作業も自動化を可能にする等、異業種を経験した発想を活かし合理化を推進できる強みがある。また、当社所在地の富士市は長年製紙業のまちとして発展してきた歴史があり、製紙業のプラント設備は高度経済成長期に建設されたものが多く、国内にある半数以上が稼働年数50年を超えている。これらを背景に、近年では当社に対しプラント整備部品の作り替え業務の依頼が増加している。こうしたプラントを構成する古い部品は簡易図面しか存在しないケースが多く、精密性に欠け実際の寸法と異なる場合も多い。そのため正確に部品を修理するために、現物を元に設計データを作成して部品を製造するリバースエンジニアリングの需要が高い。
今回の経営革新計画では、自社の保有する製缶板金のノウハウに3Dスキャンの設備を組み合わせ、特にプラント向けの大型部品に対して新たに次のニーズに対応して図面化し、必要に応じて部品の修理・製造の事業化に取り組む。既に今期に入り、サイクロンの折れた枝管の再製作、フォークリフトカバーの製作、バケット補強板の張替えを図面化しながら実施している。当社ではプラントの材質に応じての対応も可能であり、自社の保有する製缶技術のノウハウと設備が必要なものであり、他者の模倣は困難である。本取り組みにより、近隣事業者の二-ズに寄り添いながら事業展開し、当社の経営革新を達成する
所在地 | 〒419-0201 富士市厚原字八反田205番地の27 |
代表者名 | 佐野 純也 |
設立年月 | 平成1年10月 |
業種 | 建設用・建築用金属製品製造業(製缶板金業含む)(244) |
電話 | 0545-71-4758 |
FAX | 0545-71-4571 |
ホームページ | https://yamajusano.com/ |
(問合せフォーム)https://yamajusano.com/contact.html | |
承認年月 | 令和6年5月 |
支援担当 | 富士市商工会 / 加藤 雅史 |