伊豆半島ならではの樹木から採蜜する単花蜜蜂蜜の商品化と販路開拓

当社は、令和5年6月に創業し、狩猟による害獣駆除業と養蜂業を営んでいる。戸田の舟山地区・井田地区には、ニホンアブラギリという樹木の群生地が2か所存在し、スケールは日本最大級といわれている。当社では日本で当地でしか採れないニホンアブラギリの蜂蜜を採蜜し、これに加えて戸田地区に群生する橘やセンダン等を販売してきた。
今回の経営革新計画では、新たに戸田地区に群生するヤマザクラ、マテバシイ等の伊豆半島ならではの樹木の蜂蜜を採蜜し単花蜜としての商品化に取り組む。代表者は猟師でもあり伊豆半島、特に戸田地区の山間部の何処に何が群生しているかを熟知しており、花の開花時期に合わせて群生地に巣箱を設置して採蜜可能である。蜂蜜から不純物を取り除く「濾過」の工程では、蜂蜜は加熱すると粘土が下がり、濾過のスピード（効率）を上げられるため多くの同業者は蜜を約50℃まで加熱して濾過しているが、加熱により蜜本来の風味が失われることから当社では蜜を自然界では起こらない高温にせず、蜜の風味を100％楽しむことが可能で純度の高い蜜に仕上げていく「4段階式非加熱濾過製法」を取り入れている。更に蜂も自社の工夫（砂糖水を与えず花粉パテを作成し蜂に与える）で越冬させている。
また、BASEに自社ネットショップを構えネット販売も行っており、今後は魅力ある商品を開発し、当地でしか採蜜出来ない蜂蜜を他の樹木や草木の蜜との違いを明確にして、道の駅や近隣の集客施設に販路開拓を実施しながら販売する。
本取り組みにより、設備投資を実施し生産効率を上げながら更なる売上を図り当社の経営革新を達成する。

経営革新計画の概要