日本茶の文化・魅力を伝える新たな学習及び体験サービスの展開

経営革新計画の概要

当店は、1887（明治20）年の創業以来、地域に根差してお茶の販売を続けており、令和6年1月に現代表が5代目として事業を承継した。創業当初は生葉を仕入れ、手もみ師による加工を経て茶葉を販売していたが、現在は製造元から製品を仕入れ、地域の方々に提供する地元のお茶屋さんとして親しまれている。今回の経営革新では、日本茶に対する深い知識と熱意を有する代表の経験やノウハウを活かして、日本茶の文化と魅力を広く伝えるための新たな学習及び体験サービスに取り組む。日本茶の歴史や文化、製法、種類及び健康効果を学べる機会を提供し、更には各種の茶の美味しい淹れ方、お茶を使った料理法、お茶の葉を余すことなく活用する方法等、実践的な技術を習得できる場を設ける。また、パティシエ、植物デザイナー、つまみ細工作家、書道家、楽器奏者等、異業種とのコラボ講座も企画する。さらに、店舗敷地内の建物を改装し、これらの学習及び体験の場を創出する計画もある。特に子育て世代が気軽に参加できるよう、専用のスペースを設ける予定である。また、地元の事業者と協力して地域全体の観光資源を高めることを目指し、地元の和洋菓子店や鮮魚店等と連携して、「浜名湖畔の古きまちをたずねて～古代から近代までめぐる旅　歴史探訪と日本茶体験」と銘打つ体験ツアーも開催する。この取り組みが成功すれば、国内外の観光客を含む新たな顧客層の開拓が期待できる。お茶を核とした学習と体験を提供する本取り組みにより、商品そのものだけでなく、それを超えた価値を顧客に提供し、持続可能な顧客関係を構築することで、売上の増加及び利益率の向上を図り当店の経営革新を達成する。