『装置大型化による設置作業の効率化』を追求した、木造住宅専用大型油圧式制震装置の開発

経営革新計画の概要

当社は、地震大国である日本の木造住宅を地震による被害から守り、安心して住み続けられる安全性の高い家づくりに寄与することを目的に、木造住宅専用単筒型油圧式制震装置を開発し販売している。
今回の経営革新では、建築業界の制震装置に対する市場ニーズの大約である『装置大型化による設置作業の効率化』を追求した、木造住宅専用大型油圧式制震装置の開発に取り組む。当社既存製品は、二階建てでも一階の主に建物外壁部の柱と梁の上部角へ単筒形端部2ヶ所を緊結し、三角形の構造を作り設置するが、一般的な面積の二階建て木造住宅での設置本数の目安が12本であるため、緊結作業工数は合計24回となり、建築部材を大型化し現場工数削減により施工の効率化に取り組む工務店など、建築業者の需要に十分応えられていない。そこで当社は、梁/右柱上部と向かい合う左柱中央部、土台/右柱下部3ヶ所を、油圧式制震装置を装備したブレースを用いて緊結し、大型の三角構造を作る油圧式制震装置を新たに開発し、従来品に比べ、より大きい減衰力を発揮しながら設置本数の目安を4本とすることで、現場緊結作業工数を合計12回へと削減する。
本取り組みにより、自社ホームページによる情報発信、展示会への出展などを強化することで、経営力の向上を目指していき当社の経営革新を達成する。