カーボンニュートラルブランディングによるBtoC市場進出

経営革新計画の概要

当社は、御前崎市に本社工場を持ち、砂型鋳造を使った片状黒鉛鋳鉄（ＦＣ）、球状黒鉛鋳鉄（ＦＣＤ）の小型から大型の鋳造品を製造・販売し、船舶、原動機、モーター、油圧機器、建設機械、工作機械、木工機械、合板機械他、各種の産業機械用鋳物を少量多品種対応している。「鋳造成型でつくれないものを鋳造成型でつくり、世の中にない新しいものを生み出す」をモットーとしてきた特殊鋳造メーカーとして、高付加価値化と外部環境の変動を吸収できる新規顧客開拓、ブランドコンセプトを持って経営力の向上を図りたい考えである。そこで、今回の経営革新計画では、カーボンニュートラル独自ブランド製品によるBtoC市場進出に取り組む。通常のメーカーは夫々「小物」「中物」「大物」だけと製造の制約があるが、当社は小物(3Kg)、中物(200Kg)、大物(3,000Kg)が製造でき、剛性、耐圧性に優れた高難度・高品質鋳物の製造技術を有する。また、グループ全体で見れば、鉄・アルミ等の素形材から、プレス・機械加工・溶接・塗装・組立まで、ワンストップで一貫生産できることも他社と差別化される。加えて昨年には、生産工程における排出炭素の削減や再生エネルギーの活用に向けての指針を定め、エコアクション21に取り組み、認証・登録を受けた。本事業では、「日清グリーン鋳物ブランド」を立上げBtoC市場へ参入し、オリジナル製品を通じて当社の高度な技術力・開発力の訴求と環境ブランディングを強化し、国内外のステークホルダーから選ばれる企業体質の構築を目指す。製造拠点で24000㎡に及ぶ本社工場のエネルギー循環を実現するため改装工事や温室効果ガスの少ない電気炉の導入、生産ラインの省エネ・省力化などに取り組む。本取組みにより、更なる売上・利益向上を図り当社の経営革新を達成する。