高強度素材や大容積・粗大廃材を効率的に処理できるコンパクト破砕機の開発

経営革新計画の概要

当社は、昭和45(1970)年の創業以来、切削加工を主とする製造業者として、常にお客様の要求に沿った品質づくりに全力で取り組んできた。平成20(2008)年にはISO9001の認証を取得し、国内外で品質の高さが評価されている。本社では輸送機器等の部品加工を行い、工機事業部では治工具及び測定装置、専用機等の設計から試作まで手掛けている。
当社の現行製品である「チップクラッシャー(切粉破砕機)」は、機械加工で発生する鉄くずを破砕し、容積を3分の1から10分の1に減らすことが可能である。この技術により、保管・輸送コストの低減や作業効率の向上に貢献し、市場から一定の評価を得ている。
今回の経営革新計画では、従来の破砕機では処理が難しかった高強度素材や大容積の廃材を効率的に処理できる新たな破砕機の開発に取り組む。
当社が開発する新たな破砕機は、機械部品への負荷を分散することで過負荷を低減し、効率的で安定した破砕処理を実現するとともに、耐久性も向上させる。さらに、破砕機のコンパクト設計により、設置場所の選択肢を広げる製品に仕上げる。
これにより、製造業者や建設業者等が直面する、大量の切粉や廃材、高強度素材の処理ニーズに対応する。また、狭い環境や移動が必要な現場でも活用できるため、これまでアプローチが難しかった市場にも対応が可能になる。
今後は、需要拡大が見込まれる廃材処理市場でのシェア拡大と、新製品開発による技術力のブランディング強化を進め、更なる売上・利益の向上を図り、当社の経営革新を達成する。