多様化する葬儀ニーズに応える少人数家族葬・お見送り式の提供

経営革新計画の概要

当社は、昭和57年に先代が立上げ創業時より葬祭業に特化して事業を営んでいる。地元住民のご不幸に際しワンストップサービスで病院などからのご遺体搬送・安置・通夜・葬儀・仏壇販売等アフターサービスまでを一貫し、ご遺族の心労に配慮しながらサービス提供を行っている。地元に親族知人が多い生まれも育ちも地元の古参方ではなく、比較的参列者が少ない他の地域からの移住の方がご遺族である場合が多数を占めている。近年は核家族化が進み、親族関係者が減ったことや、コロナ禍以降近親者のみで執り行うケースが多くなり、極少人数で葬儀を希望する方や、故人との思い出を偲びながらご家族のみで故人を見送る時間を過ごす新たな葬儀ニーズが顕在化している。
そこで地域に根ざした葬祭事業者としてこれらの需要に応えるべく、今回の経営革新計画では、単なる少人数での葬儀ということだけではなく、少人数で従来の葬儀に縛られない故人を見送る「お見送り式」の提供に取り組む。本事業は主眼をいかに故人との思い出を振り返るか、残されたご遺族が前向きに見送れるかに設定することで、無宗教葬の希望の方には、寺院等に読経等お願いせずに、祭壇や装束、生花等といった従来型の基本的な葬儀スタイルをシンプルにしてコストを抑えたサービス提供が可能になる。また、事前相談会等でご本人やご家族のご要望を事前に明確にし、万が一の際にはご遺族がどのような形式で送られるか困らないように終活支援から関与する新たな販路開拓の手法も導入した。
本取組みにより、独自性の高いサービスとして他社との差別化を図り当社の経営革新を達成する。