社寺・仏閣に対するプロデュース事業ならびに柱材加工の生産性効率化の取組

当社は、昭和57年に創業し、平成7年に法人成りした社寺建築・文化財修復を手掛ける工務店である。静岡県西部地区（浜松市～静岡市）を中心に、祭礼山車の新造・修理、住宅施工の事業も行っている。現在の棟梁は薬師寺宮大工建部にて修行後、文化財建造物木工技能者（静岡県内認定者4名のみ）を取得する等高い技術力を持っており、他の従業員も一級建築大工技能士を持っているなど巧の集団として日本の伝統・在来工法を駆使している。
近年、国内では地域の歴史的価値ある建造物の老朽化が進む中、所有者及び管理団体構成員の減少、資金力不足等に起因し既存の建て替え及び保存修理が出来ず受注件数が減少傾向にあり、需要の掘り起こしから行う必要性がある。
そこで今回の経営革新計画では、寺社の方がワンストップで相談出来、事業全体のコンセプト設計のお手伝いを行うプロデュース事業ならびに柱材加工の生産性効率化に取り組む。そのため、寺や檀家向けに3Dモデリングによる完成イメージ図、3D資料の提供を新たに行いつつ、仏具製作の受注を開始（事業コンセプトに合った仏師に外注する）する。
また、機械加工と手仕上げ加工に工程を分け、若手宮大工の伝統技法習得に力を入れる一方、工期対応能力を高める為、自動化を進め、更なる利益向上を図り当社の経営革新を達成する。

経営革新計画の概要