函南産の菊芋粉末スープの開発と製造

経営革新計画の概要

当社は創業以来、食品部門に注力し、自社圃場において菊芋の生産から加工まで手掛け、菊芋の加工品として、菊芋粉末や粉末入焙茶、調味料やふりかけ等を開発している。
今回の経営革新では、函南産の菊芋粉末スープの開発と製造に取り組む。菊芋は貯蔵しにくい野菜であり、根茎を粉末加工しても、時間の経過とともに吸湿、粘度が増すことに加え、有効成分であるイヌリンも失われてしまう。このような課題に対し、当社は収穫後に乾燥機やスライサー等を導入することで、収穫から粉末加工前までの短時間加工を実現する。また、個体によって形状の違いが非常にある菊芋を、高い品質基準で均一な粉末加工することは非常に難しかったが、伊豆地区で青汁やスムージーの製造を手掛ける会社と連携することで、高い品質での菊芋の粉末加工化に成功した。原料のわずかな農薬や異物も除去する造粒工程により粒度が均一の菊芋粉末となったことで、品質基準が厳格な大手商社の要求レベルに合う菊芋粉末となり、菊芋の苦味を抑え、飲みやすいスープにする製造上の工夫として、白みそを配合することでまろやかな風味とした菊芋スープが完成した。
これまで一括包装の商品を販売してきたが、持ち運びも可能で、量も均一に手軽に味わえる分包タイプにすることでバリュエーション豊富な商品として全国販売を実現し、当社の経営革新を達成する。