長九郎餅の開発・販売

経営革新計画の概要

当店は飴の専門店である。保存料などを一切使用せず無添加に拘り、地域の果物などの食材を乾燥させて飴にするなど、体に優しく見た目は華やかで地域食材の持つ自然の風味を生かした飴づくりが好評である。
今回の経営革新では、長九郎餅の開発・販売に取り組む。西伊豆町の仁科地区では、黄粉餡のヨモギ餅を地域伝統菓子として昭和40年代頃まで一般家庭で受け継がれていた。当店でも亡くなった先代が和菓子店を営んでいた20年以上前は長九郎餅として販売していた。先代が作っていた長九郎餅の詳細な作り方は分からないため、昔家庭で作った経験のある高齢従業員の意見を聞きながら無添加に拘り開発を進めた。当店顧客の大半は観光客等の地域外の方のため、土産物として日持ちのする冷凍商品とした。食べ方は冷凍を自然解凍して食すが、冷凍商品という特性を踏まえ、冷凍や解凍により、生地の餅が硬くならず、ヨモギの風味が損なわれないように工夫した。また、餡の黄粉の風味が損なわれないように高品質な材料の選定や作り方を研究し、試作を重ね、地域伝統菓子を当店なりに時を経て再現した。
本取り組みにより、ホームページを始めとする広報を継続的に実施し、当店の店舗販売や、はんばた市場等を主体に販売促進を行っていくことで、経営革新を達成する。