静岡産食材を用いたオリジナルエンパナーダの開発

経営革新計画の概要

当店は、菊川市でアルゼンチン料理の製造販売を行う。主力商品の「エンパナーダ」は、豊富な具材を生地で包むアルゼンチンの伝統的な家庭料理で肉や野菜など多様なフィリングが特長である。製造は代表を含む2名体制で生地作りから全て自社で行っている。
今回の経営革新計画では、エンパナーダに静岡産食材を取り入れた新メニューの開発に取り組む。自家製生地に静岡県産抹茶を配合した商品を開発する。具材には、しらすや桜エビ等の海産物やミカン等の農作物など県内の特産品を使用し、多彩なシーンで楽しめるラインナップを揃える。形状は耳部分をしっかりと巻き込んだ餃子型に成形されるものが一般的だが、富士山等の静岡県を連想させる特徴的な形状の商品とする。また、消費者が家庭で使いやすいように冷凍品の開発も進め、解凍後も味わいを保ち家庭で簡単に調理できる利便性を追求する。
加えて、支援団体を通じて催事や物産展への参加、お土産品を扱う事業者への営業活動を実施し、卸販売先の開拓を行う。さらに、スポーツコミッションの推進に伴い、片手で食べられ観戦スタイルに最適なエンパナーダを地域の特色をアピールできる商品として提案し、イベントやスポーツ観戦の場での販売を通じて地域活性化に寄与しながら新たな市場を開拓する。
代表はアルゼンチンで生まれ育ち35年前に日本に渡航した。郷土料理のエンパナーダは差別化した当社独自の県産食材をアピールする方法である。本取組みにより、地域と連携しながら自社の経営革新を目指す。