株式会社鈴木長十商店
新商品『はちみつブレンド茶』『フレーバー抹茶』の開発および有機抹茶の新規事業展開
経営革新計画の概要
当社は、明治初年に遠州森町で最初の茶商として創業し、100年以上にわたり国内市場を中心に煎茶を主とした茶製品を提供してきた。主な販路は首都圏の茶問屋や小売店、小國神社境内の「ことまち横丁」、自社通販サイトであり、小売が6割、卸売が4割を占めている。また、世界緑茶コンテストで4年連続最高金賞、静岡茶品評会では史上初の2年連続農林水産大臣賞を受賞するなど、品質や味では極めて高い評価を得ている。しかし、ペットボトル飲料市場の拡大等により、伝統的な煎茶市場の規模が縮小している。一方で、海外市場では健康志向の高まりを背景に抹茶や有機茶の需要が拡大しているが、当社が拠点とする森町では抹茶の原料となる碾茶の加工体制や生産基盤が整っておらず、新規市場参入には供給体制の構築が必要となっている。そこで当社は、今回の経営革新計画において、以下の3つの新たな取り組みを実施する。
1つ目は、新商品『はちみつブレンド茶』の開発である。地域ブランドとして評価の高い長坂養蜂場のはちみつを使用し、「はちみつ和紅茶」「はちみつルイボスティー」を開発。液状のはちみつを茶葉に直接コーティングする独自製法を採用し、自然で均一な甘みを持つことを特長としている。これにより健康志向が高い消費者を中心に新たな顧客層を開拓する。
2つ目は、抹茶をベースとした多様なフレーバー展開を行う『フレーバー抹茶』の開発である。これにより、カフェ市場やスイーツ市場など、従来とは異なる顧客層を開拓する。
3つ目は、高品質な有機抹茶の安定供給体制の構築である。当社が取得している有機JAS茶認証および有機茶取り扱いの実績を生かし、地元農家と連携して持続可能な栽培と商品展開を両立させる仕組みを確立する。本取組みにより、持続的な企業成長と収益力向上を図り、当社の経営革新を達成する。
所在地 | 〒437-0215 周智郡森町森415番地 |
代表者名 | 代表取締役 鈴木 康之 |
設立年月 | 昭和28年5月 |
業種 | その他の飲食料品小売業(589) |
電話 | 0538-85-2023 |
FAX | 0538-85-5029 |
ホームページ | https://yamachou.net/ |
info@100nen-meicha.jp | |
承認年月 | 令和7年3月 |
支援担当 | 森町商工会 / 平田 貢一 |

工場外観

直営店外観