北松タイル(富士市商工会)
高精度タイル施工の受注拡大、端材タイルの有効活用のための新たな取組
企業概要
当社は、昭和62年にタイル工事を専門とする建設業者として創業し、富士市を中心に静岡県東部で一般家庭、商業施設等の内装・外装工事を行っています。
代替建材の品質向上等により、タイル工事全体の需要は減少傾向にありますが、当社の実績に対する信頼や同業他社が減少していることもあり、受注については今後も堅調に推移していく見込みです。主に住宅の玄関床などでタイル工事需要があり、タイルの大型化や、建物の個性化によるデザインタイルの敷設など、以前に比べて施工難度は高くなっていますが、お客様からの要望にしっかり対応できれば受注機会が拡がる為、技能向上及び高性能機器導入による経営力向上に取り組んでいます。
また、当社では端材タイルの有効活用にも取り組んでいます。タイル工事業で発生する端材タイルは、通常は産業廃棄物となりますが、端材をハンドメイドクラフトに活用することにより廃棄量を抑制する取組を行っています。
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レーザー墨出し器による高精度タイル敷設
主力商品・製品・サービス
当社は、戸建て住宅や小規模店舗の他、中規模飲食店やチェーン店などで、外壁、出入口など耐久性、耐水性が求められる箇所のタイル工事を手掛けています。ニーズが高まっている大型タイル、デザインタイル等の高精度施工について、高精度の不陸調整と墨出しが可能な最新のレーザー墨出し器を導入し、タイル施工の高精度化(0.8㎜/10m)を実現しました。このため、以前には行えなかった大型タイル、デザインタイルやパターンタイルの高精度敷設工事を短納期で行うことができるようになりました。
また、ハンドメイドクラフト事業については、端材タイルを活用したクラフト教室を開催することで一般のお客様とのつながりを強化したいと考えています。それぞれ色彩やデザイン、質感に特色があるタイルから鉢植え等のクラフト品を製作でき、クラフトワーク愛好者の方々に好評を得ています。
内装、外装タイル工事をお求めの皆さまへ
高精度の水平・垂直計量を迅速に行うことができる高精度レーザー墨出し器を導入し、墨出し工程、不陸調整工程を迅速に、省力化しながら行うことができる体制を整えています。
これにより、これまで困難であった、大型タイル敷設工事やデザインタイル、パターンタイルの施工を、高精度かつ短工期でご提供します。
大型タイルやデザイン性の高いタイルを取り入れた建築設計のタイル工事に対応できるため、建築物の機能性向上にも貢献いたします。
タイルアートに興味をお持ちの皆さまへ
色彩やデザインが綺麗なタイルを活かしてタイルアートの普及にも取り組んでおり、デザインタイル、パターンタイルの施工でデザイン性を重視するお客様には、当社オリジナルのタイルアートの提案も行うことができます。大型タイル敷設など高難度の施工を正確、迅速に行う技術力と、タイルが持つ魅力や活用可能性をお伝えし、デザイン性の高いタイル内外装を直接提案し施工いたします。
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端材タイルを使った当社作成タイルアート
所在地 | 〒421-3301 静岡県富士市北松野1362 |
代表者名 | 代表 渡邊 雅典 |
設立年月 | 昭和62年(1987年)4月 |
資本金 | - |
従業員数 | 2人 |
業種 | 建設業(石工・れんが・タイル・ブロック工事業) |
主要製品等 | 内装・外装のタイル施工 |
電話 | 0545-82-2831 |
FAX | 0545-82-2831 |
ホームページ | https://hokusho-tile.com/ |
o9073118497@gmail.com |
私たちは商工会の支援を受けています
支援を受けるきっかけ《企業の取り組み・挑戦と課題・相談したこと》
当社では、経理、税務をはじめとする経営業務について、普段より商工会と相談を行っています。また当社の後継者は、商工会青年部に所属しており、地域の若手経営者として様々な活動に従事しています。若手経営者との交流の中で、小規模企業経営力向上事業費補助金の支援制度を知り、事業に活用できないか商工会に相談を行ったところ、端材有効活用による収益性向上、高難度施行対応強化などの諸課題を解決することを目標にした事業計画を策定いたしました。
支援・提案を受けてよかったこと《支援計画・支援内容》
補助金が無事採択され、処分に困っていた端材タイルをハンドメイドクラフトの材料に活用する取組を行い、端材タイルからクラフト材料を製造し、タイルアートを楽しめることを自社WEBサイトでPRする体制が整いました。当該補助事業は、経営革新計画の策定にもつながり、「端材タイルを活用するハンドメイドクラフト事業の開始と販路開拓」として静岡県の承認(令和2年12月)を受けることが出来ました。
令和6年には、再び小規模企業経営力向上事業費補助金の補助事業に取り組み、高性能レーザー墨出し器の導入による高難度施工対応強化を実現することができました。
活用した施策
法認定の支援(経営革新・農商工連携など) / 補助金・助成金の活用支援 / 指導員の巡回や電話等での経営相談 / 記帳・税務 / 労働保険 / セミナーや情報提供 / 部会活動
現状と将来のビジョン《支援の成果等》
小規模企業経営力向上事業費補助金の申請の際、商工会の支援を活用し、課題解決のための事業計画を策定した経験が、その後の自社の経営力向上の取組に活かされています。
当社では、高難度化しデザイン性の高さも求められるタイル施工の受注拡大ならびに端材タイルの有効活用などから循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行に貢献することを目指し、課題の抽出、解決策の策定と実施に取り組んでいます。
商工会名
担当指導員名
経営指導員 / 薩美 昭博
経営指導員 / 加藤 雅史