望月製缶(富士市商工会)
私たちはこんな企業です!
スパッタ発生を極少化させた溶接方法による顧客開拓
企業概要
当社は、昭和46年(1971年)に、現代表の父が個人事業の製缶業として開業し、主に富士市内の機械部品製造企業より工作機械部品の曲げ加工、溶接加工を請け負っています。現代表は、昭和60年(1985年)から事業に従事し、平成25年(2013年)に事業を引き継ぎました。溶接加工の中でも半自動溶接を得意とし、個別受注により加工しています。得意先からは、1㎜単位の溶接精度と100kNの引張強度を実現する溶接強度を満たす部品を製造できる技術力や、求められた納期内で確実に納品できる管理ノウハウを評価されています。
主力商品・製品・サービス
主に産業機械、建築構造物のフレームやブラケットなど金属部品の溶接加工を行っています。当社の手掛ける「ブラケット」とは、機械部品同士を結合するために使用する支持具、取付け金具を指し、特に精度と強度を求められる部品です。小規模企業の小回りの良さを活かし、厚さ2mmから50mmまで、仕様が多様な部品の溶接加工を、短納期で行うことを得意としています。
機械製造企業の皆様へ
ブラケット、フレーム等の部品の強度、耐久性を高めるため、消費溶接材料1g当たりの「スパッタ」(溶接中に飛散するスラグや金属粒)発生量を20mg/gに抑えることが必要です。「スパッタ」が溶接面表面に丸い粒として付着すると、溶接品質の低下につながり、表面のスパッタ除去処理作業も必要になるため、コスト増加要因となっています。当社は、スパッタ発生量を20mg/g以下に抑え、お客様の求める溶接加工品質を提供します。
所在地 | 〒419-0202 静岡県富士市久沢1214-7 |
代表者名 | 代表 望月 良弘 |
設立年月 | 1971年9月 |
資本金 | - |
従業員数 | 2人 |
業種 | 金属製品製造業 |
主要製品等 | 機械部品の曲げ加工、溶接加工 |
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電話 | 0545-71-3264 |
FAX | 0545-67-8723 |
ホームページ | - |
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私たちは商工会の支援を受けています
支援を受けるきっかけ《企業の取り組み・挑戦と課題・相談したこと》
当社では、溶接加工品質の低下につながる「スパッタ」の発生量を20mg/gに抑えることを目指し、新たな設備を導入して差別化を図り、経営の安定と新たな取引先の獲得につなげたいと考えていました。当社で課題解決の方法を調査した結果、溶接時の電流と電圧を自動で安定化させる制御機能を備えた、性能強化型半自動溶接機を導入することが有効であると分かりました。このため、スパッタ発生を極少化した溶接工程を実現することを目標に設定、商工会に相談を行いました。
支援・提案を受けてよかったこと《支援計画・支援内容》
商工会より、小規模事業者持続化補助金の活用を提案され、事業計画を策定し、令和3、4年(2021、22年)に補助事業を実施しました。補助事業の実施により新たにデジタルインバータ制御式CO2/MAG半自動溶接機を導入した結果、溶接時の電流と電圧が安定化し、作業効率と溶接品質が改善されました。スパッタ除去時間がほぼ不要となり、作業時間短縮、低コスト化が実現しました。新たに交通インフラストラクチャの建設分野から、支持具の溶接加工について照会を受けるようになり、販路開拓効果も得られるようになりました。
活用した施策
補助金・助成金の活用支援/指導員の巡回や電話等での経営相談/記帳・税務/融資/セミナーや情報提供/部会活動
現状と将来のビジョン《支援の成果等》
小規模事業者持続化補助金の申請の際、商工会の支援を活用し、課題解決のための事業計画を策定した経験が、その後の自社の経営力向上の取組に活かされています。当社では、交通インフラストラクチャに使用される支持具の受注を目指し、全方位からの応力に耐久性を発揮する溶接を行うため、課題の抽出、解決策の策定と実施に取り組んでいます。
商工会名
担当指導員名
経営指導員 / 薩美昭博
経営指導員 / 加藤雅史
こんな職場です!
当社の溶接技術を引き継いでくださる方を募集しております。
求人の有無:あり(正社員・パート)