扇屋製菓
地域特産の温泉メロンを活用した新感覚スイーツの開発・販売
経営革新計画の概要
当店は、昭和2年創業、南伊豆町下賀茂にて和洋菓子製造小売とカフェ営業を行う老舗菓子店である。昭和30年考案の「メロン最中」は長年親しまれ、平成23年開発の「パリパリメロン最中」とともに町を代表する土産菓子となっている。さらに温泉熱で栽培される「温泉メロン」を用いたロールケーキ、タルト、ゼリー、ソフトクリームの開発にも注力し、観光客や地元住民に支持されており、当店は地域を代表するスイーツブランドとしての地位を築いている。今回の経営革新計画では、地域特産の温泉メロンを活用した新商品「メロンアイスシャーベット」の開発・販売に取り組む。本商品は完熟メロンの果肉や果汁をゼリーやシャーベットに加工し組み合わせ、軽やかさと濃厚な味わいを両立したスイーツである。従来のパフェでは多量消費が避けられなかったメロンを、果肉・果汁・ゼリーの形で無駄なく活用することで、使用量を抑えつつ風味を維持する工夫を凝らした。加えて規格外果実も積極的に利用可能となり、より安定的供給に資する。また、商品を提供する器にカップ形状のものを採用することにより、テイクアウト需要にも対応できる。この様に既存商品の延長ではなく、新しい食べ方・提供方法を考案した点において、新規性が認められる。当店が使用している「さとう温泉メロン」の希少性も大きな特徴である。温泉熱を利用した特殊環境で栽培されるこの果実は、糖度や香り、果肉の品質において他地域で再現するのは困難である。また、当店は完熟度の見極めや加工ノウハウを蓄積しており、最適なタイミングでゼリーやシャーベットに仕立てる工程には熟練の技術を要する為、模倣困難性は極めて高い。本取組みにより、観光依存からの脱却と年間を通じた収益機会の拡大と持続的成長を目指し、当店の経営革新を達成する。
| 所在地 | 〒415-0303 賀茂郡南伊豆町下賀茂194 |
| 代表者名 | 代表 渡邊 淳也 |
| 設立年月 | 昭和2年4月 |
| 業種 | 菓子・パン小売業(586) |
| 電話 | 0558-62-0061 |
| FAX | 0558-62-0061 |
| ホームページ | https://ougiya-melon.com/ |
| meron-ogiya@way.ocn.ne.jp | |
| 承認年月 | 令和7年10月 |
| 支援担当 | 南伊豆町商工会 / 杉井 俊介 |

温泉メロンをふんだんに使用した新スイーツ

店舗外観



