有限会社あとりえMOMO

静岡の地酒で調製したシロップを染み込ませた「静岡の地酒ケーキ」を開発

経営革新計画の概要

当社は、約20年前に創業した洋菓子小売店である。現代表者はホテルのパティシエとして、ケーキ、アイス、飴細工等の製菓技術を磨いてきた経歴を持つ。当社に入社してからはケーキ職人として従事し、味が美味しい事はもちろん、人の心をときめかせる見た目の美しさにも注力。創業当初から人気の「キャラメルシュー」や、現代表者が開発した新商品などより、県内一円からの新規、リピート客を獲得している。
今回の経営革新計画では、静岡の地酒で調整したシロップを染み込ませた「静岡の地酒ケーキ」開発に取り組む。静岡の地酒は、富士山や南アルプスなど山々が育む良質な名水を原料に、淡麗で穏やかな味わいを醸しており、その特性が確立。このため、令和5年に清酒の地理的表示(GI)静岡の指定を国税庁長官より受けている。また、とりわけ当店が立地する志太地区は、大井川河口の志太平野を本拠とし、湿田が多く冬場に作物が作れない農家や、冬の駿河湾が荒れて漁に出られない漁師たちが、出稼ぎのために酒造りに携わっていた「志太杜氏(現在は途絶)」による酒造りの流儀が、脈々と現代にも継承されており、全国区の銘柄を擁している。そこで当社はこれを使い、ブランデーケーキの製法を援用して焼き上がりのパウンドケーキに、静岡の地酒で調整したシロップを染み込ませた「静岡の地酒ケーキ」を開発する事を計画した。本商品は、しっとりとした食感と芳醇な香りが特徴で、大人の味わいを楽しむことができ、ギフトとして最適な仕上がりとなっている。当社はこれを、ふるさと納税返礼品などとして拡販することで、看板商品として育成し、既存事業との相乗効果を発揮させていく。本取組みにより、更なる売上・利益向上を図り当社の経営革新を達成する。