引き抜きによる分別が困難なステーターの高効率な分別作業の確立の実現

経営革新計画の概要

当社は主に問屋を通して金属スクラップの回収および分別を行い、再度金属等の原料として販売を行っている。
今回の経営革新では、引き抜きによる分別が困難なステーターの高効率な分別作業の確立の実現に取り組む。分別処理方法は、鉄心に対してコイル部分が飛び出ている形状のステーターの場合、専用の切断機と引抜機があれば効率よく分別処理が可能であるが、コイル部分が鉄心から出ていない形状の場合や規定のサイズに収まらない場合、これら機械を使った処理ができず、現状は手作業もしくは破砕機で処理を行うのが一般的である。しかも手作業の場合は効率が悪く、破砕機処理の場合は熱や圧力により、鉄・銅・その他が絡まったり癒着することがあり、完全分別ができず歩留まりが悪く、品質が悪い。そこで当社ではステーターを円形が歪まないようにするため、2方向から水平方向に切断して、銅線コイル部分を打ち抜くようにして鉄心から分離させることで、引抜機が使えないステーターを銅線と鉄心に完全分別処理する。これについては、専用の工具の他、汎用機械の開発に取組み、銅線コイル部分を同時に複数個所打ち抜けるようにすることで効率的な処理を実現する。
仕入れの安定化と効率的な事業運営を同時に解決することが可能となる本取り組みにより、今後はさらなる効率化のための機械導入を推進していき、当社の経営革新を達成する。